2010年12月16日木曜日

Japanese flower arrangement

室町時代中頃、立花の名手であった池坊専慶によって、Japanese flower arrangementの理念が確立されたというです。

もっとも歴史が古く文化を守り伝えている池坊の流儀で教えていただきました。

床の間に飾られる”Japanese flower arrangement”にも決まりごとがあり、それにのっとって、生けられています。
木々や花の咲く地であったり、生命感溢れる花々もあれば、枯れゆく葉もあり、自然に想いを馳せ、うつすことが Japanese flower arrangementなのだとか。
そして作者の方がどのような心で生けられたか、それを汲みとるものです、と。

私には難しいです!

ただ、Japanese flower arrangementのことはよくわかりませんが、奥ゆかしい日本の心を感じました。

先生も度々仰っていましたが、ただ花を美しくいけることだけが 「 Japanese flower arrangement」 ではなく、
心のあり方・いける心がお花に現れるのですよ。
というお言葉に感動しました。

2010年12月11日土曜日

Japanese flower arrangement

ちょっと前のブログで、品川女子学園漆紫穂子校長の新刊『女の子が幸せになる授業』をご紹介させていただきましたが、発行元の小学館さんのサイトでこんな説明文があります。
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思いやり、やさしさ、豊かな感性、決断力…。
女の子に必要な力を育むと注目されている「和の心得の授業」。
中高一貫校である品川女子学院では、「28プロジェクト」(=卒業の18歳をゴールとせず28歳で活躍できる女の子になれる教育をする)の一環として、「日本を知る」授業があります。
礼法、茶道、Japanese flower arrangement、着付け(浴衣)。これらの授業を再録し、どんな力が養われるのか、生徒たちにどんな変化が顕れたかも収録しました。
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礼法、茶道、Japanese flower arrangement、着付け…
「日本の文化」としていいなあ、と思うものの、なかなか機会がないと身につけられない…と思う女性の方も多いのではないでしょうか。
Z会でも、日本の文化を知っていただくための活動をしております。
その一つ、静岡県三島市にある「大岡信ことば館」では、「ことばの学びと遊び」を楽しく進めていくことを目的に、ことば+αの日本文化コラボレーションを様々に行っています。

 壁に写真を飾る場合でも、欧米諸国では何枚もの写真で壁一面を埋め尽くすのに対し、日本では、精々一枚か二枚を配し残り部分を空間として楽しむのが「約束事」の道。Japanese flower arrangementは三才型を基本としている。
 三才型は天・地・人という三つのはたらきを、真・体・留の三つの役枝によって表す花型。活け方や用いる花器によって真・行・草の三形に分けられる。
 更にそれが真の真・真の行・真の草と真が三つ・行が三つ・草が三つ合わせて九つのflower型が展開される。
 三才型の「才」には「働き」という意味がある。「三才」とは天・地・人という宇宙の中での三つの大きな働き手を示す。華の精神では、人間は天地自然と対立し、これを征服する存在ではなく、天地自然に順応すべきものと考え、教えている。現在社会に見る環境破壊。地下資源を掘り起こし大量に早期消費する、自然環境に対する挑戦的行為は論外中の論外だ。
 その教えは更に進んで、万物を育む天地のはたらきに参加するものとしている。天地のはたらきに無限の調和と目的をもった法則性が含まれますが、それは人間の世界にも共通であると考え、教えている。
 そこで天を司る枝を「真」とし、人を司る枝を「体」とし、地を司る枝を「留」と称した。天(真)と地(留)の間に人(体)が配され、調和のとれた一つの小宇宙を表しているのが日本の華の道「Japanese flower arrangement」である。